もふもふ夢日記

日々感じたことの雑記

逃げる夢

学生時代はよく、『逃げる夢』を見た。
はっきりと姿はわからないが、何か嫌なものが私を追いかけて来て、私はその何かから逃げるのだ。

当時は夢日記をつけていなかったので具体的なシチュエーションは忘れてしまったが、逃げている時の感情や感覚は覚えている。

逃げている時の感情は、人が逃げたくなる時の感情そのもので、追いかけてくる嫌なものに捕まりたくないという焦りや恐怖でいっぱいだった。
逃げている時の感覚は、現実で歩いたり走ったりしている感覚とは違い、足や体が重くて思うように動けず、必死に空間を掴むようにしてもがきながら逃げていた。
上手く逃げられないのはストレスだったが、追いかけてくるものに捕まったことは一度もなかった。
もしかしたら、覚えていないだけで、一度くらい捕まっているかもしれない。

私が見た『逃げる夢』の解釈は難しく考える必要がない。
私は追いかけてくるものに対して、嫌だなとか、恐怖を感じていたので、ただ単に嫌なことから逃げているという気持ちの表れだ。
学生時代によく見たというのもヒントで、学校生活で起こる嫌なことから逃げたいという気持ちがあったのだ。
実際、私は勉強が嫌いだったし、向き合いたくないものや、向き合えないものがたくさんあった。
けれども、夢の中で追いかけてくるものに捕まったことはないので、嫌なものからきっちりと逃げ切っていたようだ。

二十歳を過ぎたあたりから逃げる夢を見なくなった。
少しずつ現実と向き合えるようになったからかもしれない。